2000年代の音楽を振り返る、2003年。
この年はとてつもなく豊作な一年。
特に新人が多いわけではなく、バンドにとって代表とも言えるような
アルバムがいっぱいリリースされた年だったような気がする。
①The White Stripes / Elephant
もう文句なし。
Seven Nation Army のあのダークで超シンプルで、強烈に耳に残るリフは誰にでも創れるものでは無いのだろう。
ギターとドラムだけという最低限のバンド編成であのパワーと厚みは、楽曲そのものが持っているエネルギーという事なのか。
すげぇ。
②Linkin Park / Meteora
そこらのラップメタルバンドとの違いを明確に打ち出した一枚。
今思うと、いわゆるNumetalというジャンルはこの年がピークだったような気もする。
捨て曲なし、唄とラップのバランスが絶妙。
マイクシノダがいい仕事をしている。このアルバムを機に大きく見えた。
③Asian Dub Foundation / Enemy Of The Enemy
先代のフロントマン脱退後初の一枚。
ファンの心配をよそに、曲もバンドも完全にパワーアップしている。
別バンドにも聴こえるけど、やっぱりADFだ。
こういう事ってあるんだな。
芯が通っているとでもいうのかな。
④Joe Strummer & The Mescaleros / Streetcore
ジョーストラマーの死後(2002年心臓発作で死去)に発売されたアルバム。
もうこの声は聴くことが出来ないのか。。。
The Clashが音楽シーンに与えた影響は計り知れないほど大きいし、ジョーの音楽や社会に対するアティチュードは死の直前まで一貫した力強さがあった。
もっと長く音楽をやり続けて欲しかった。
⑤Wir Sind Helden / Denkmal
たくさん聴いたな。声が良い。
⑥Muse / Absolution
すごいなこのバンド!と度肝を抜かれた一枚。
音のマジシャンみたい。壮大なロックオペラの始まり。
⑦Thee Michelle Gun Elephant / Last Heaven's Bootleg
残念無念の解散ライブを収めたCD。
こんなにかっこイイ日本のバンドはそうそう出てこないだろう。
99年にイギリスのフェス会場で記念写真を撮らせてもらたのが懐かしい限りだが、
結局ライブを見ることもできず、本当に残念。
昨年、ギターのアベさんは他界。
時々カラオケでミッシェルばかり歌いたい時がある。
⑧Madonna/ American Life
マドンナにとってアメリカ同時多発テロ以降初のアルバム。
自分にとっては初めて買ったマドンナのアルバム。
華やかな曲や凝った仕掛けはなく、アコースティック系のシンプルな曲が良い。
米国では過去最低のセールスと商業的には失敗みたいだが、今のマドンナがあるのもこういったアルバムがあるからなのだろう。
人として好きだな、この人。
⑨Metallica / St. Anger
ギターソロ一切なしの渾身の一枚。
メタリカのアルバムで買ったのは後にも先にもこの一枚。
ファンの間では賛否両論あるようで、このアルバムの話題は喧嘩の種とも言われているようだ。
うん、確かにらしくない。
でも好きだけどなぁ、この音。
⑩Missy Elliott / Under Construction
このラップおばちゃんすごい。
創造力のかたまりみたいだ。体型も何かいいぞ。
ゴリゴリのマッチョな男のラップはきついが、こういうのは聴いてて楽しい。
番外編
・Damien Rice / O
声と泣きのメロディーが良い。Cannonballは何度も聴いたな。
・The Darkness / Permission To Land
懐かしのキャットスーツ。こういう時代もあったのね。微笑ましさ満点のバンド。
・Stereophonics / You Gotta Go There To Come Back
Maybe Tomorrowを聴くと今でも切なくなる。
・Black Rebel Motorcycle Club / Take Them On, On Your Own
なんなんだこのダークな音は。でも結構好きだ。